当山開基以来(天正九年〜今日まで)
の間に出られた著名な檀信徒として、
炭の備中屋長左衛門
と、
弓の和佐大八郎
が挙げられます。
今日、
料理店等で重宝されている備長炭は、
備中屋長左衛門が開発したものです。
田辺近辺は云うに及ばず、
遠く江戸までも普及し、
今日では日本国中に備長炭が用いられていますが、
その恩を報じて先祖の供養をしたいと鋳造されたのがこの大仏様であります。
弓の和佐大八郎は、
当時京都の
三十三間堂で行われていた
通し矢の日本一に、
紀州藩を代表して出場して、
一昼夜に
八一三三本
を通し、
日本総一の偉業を成し遂げたとして
今もなお、
その優勝額は三十三間堂に掲げられており、
大変な記録保持者であります。
当山では遺愛の剛弓を保存しています。